
「本当の自分」はどこにいる 自分探しの心理学
加藤諦三
PHP研究所 / 2005-11-01
この本について
最近、「本当の自分で生きてない気がする」とか「もっとちゃんとした自分がどこかにいるはずだ」と思いながら、理由のわからないしんどさだけ抱えて動けなくなることがあります。自分もそうで、「本当の自分」を見つければ気分爽快になれるはず、みたいな期待だけが膨らんでいく時期がありました。でも、この本を読むと、その考え方自体がけっこう苦しさを増やしていたんだなと気づかされます。 刺さったのは、「眠れなくて苦しんでいる自分も本当の自分だ」という視点でした。弱さやビクビクしている感じを“本当の自分ではない”と切り捨てるほど、逆に自分が見えなくなる。理想像を追いかけて「今の自分じゃダメだ」と思い続けていると、余計に迷子になる。そういう心のクセを、かなり容赦なく、でもどこか救いのある言葉で指摘してくれます。 もうひとつ効いたのは、「本当の自分」は魔法の杖じゃない、という冷静な言い方です。理想に近づく前に、まず自分の長所に立ち戻ってみる。その長所を自然に使えている時、気持ちが落ち着いたり、人間関係が少し楽になったりする。派手ではないけれど、現実的にできる変化がここにある感じがしました。 自分探しに疲れてきた人、あるいは「このモヤモヤって何なんだろう」と立ち止まっている人には、かなり刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの48%が集中しています。
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