
企画力 人間と組織を動かす力 (PHP文庫)
田坂広志
PHP研究所 / 2009-09-16
この本について
仕事で企画をつくるたびに、「言っていることが軽い気がする」「現場にうまく刺さらない」「そもそも何を軸に考えればいいのか分からない」。そんな感覚、僕自身ずっとつきまとっていました。企画書の書き方を学んでも、どこか“上滑りしている感じ”が消えない。結局、企画って何をすれば前に進むのか…と。 田坂さんの『企画力』は、そのモヤモヤの正体をかなり具体的に言語化してくれます。特に刺さったのは、「何を行うか」より「なぜ行うか」を語れ、という一貫した姿勢と、頭で理解したテクニックではなく“体で修得した智恵”が企画を重くするという話。企画書を「物語」として組み立てる視点も、読んでみると実践レベルで腑に落ちます。読み手が自然とページをめくる状態をどうつくるか、その流れの描き方がとても具体的なんです。 もうひとつ大きいのは、「無意識の無責任さ」「現場に押しつけてしまう企画」という組織のリアルに踏み込んでいるところ。企画が通らないのは説明力以前に、“姿勢”や“覚悟の深さ”が言葉の重さとして伝わってしまうからだと指摘されると、耳が痛いけれど納得しかありません。 企画の技術書というより、「人を動かす企画をつくるとは、どういう状態なのか」を丁寧に掘り下げる本です。自分の企画が軽い気がする、現場との摩擦が生まれがち、そんな人にはかなり刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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