
結果を出すリーダーはみな非情である
冨山 和彦
ダイヤモンド社 / 2012-10-25
この本について
リーダーとして判断するとき、気づけば情緒に流されている。頭ではわかっていても、目の前の人の気持ちや、自分のこれまでの苦労を思うと踏ん切りがつかない。そんな場面って、仕事をしていると嫌でも出てきます。しかも正しい判断をしたつもりが、あとから「なんであのとき冷静に考えられなかったんだろう」と振り返ることも多いんですよね。 この本は、そこでいきなり“強いリーダーになれ”とは言いません。むしろ、情緒が入り込む瞬間をどう扱うかを具体的に見せてくれます。例えば、相手を論破すると禍根が残るから、一対一で根気強く話すほうが結果的に組織が動くこと。あるいは、本人が望む役割と比較優位がズレているときは、残酷に見えても方向転換を促したほうが本人を救うこと。こういう現実的な視点が、読んでいて胃に落ちました。 そして何より、「非情である」という言葉が指しているのは冷酷さではなく、情緒に引きずられず考える力を持つことだという点が救いでした。トップのしつこいコミュニケーションが空気を変えていくという話も、現場にいるほど腑に落ちるはずです。 組織のなかで意思決定に迷いがちな人、特に人間関係を大事にしたいタイプほど刺さる本だと思います。私自身、読んでいて何度も「そういうところでつまずいていたのか」と気づかされました。
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多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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