
なぜ、マネジメントが壁に突き当たるのか (PHP文庫)
田坂 広志
PHP研究所 / 2013-06-01
この本について
マネジメントをしていると、部下との会話に妙な距離を感じたり、会議が形だけになっていたり、「論理では説明できない何か」に引っかかる瞬間があると思います。自分なりに頑張っているつもりでも、どこか噛み合わない。そんなとき、何がズレているのか言語化できずにモヤモヤが積み上がっていくんですよね。 この本は、そのズレを「複雑さ」や「矛盾」といった言葉を軸に拾い上げてくれます。ただの精神論ではなくて、例えば、会議を民主主義の場だと思っていると本質的な議論から外れていくとか、部下に苛立つときは自分のエゴが動いているかもしれないとか、日常の現場で起きる細かな違和感を丁寧に説明してくれる。さらに、矛盾を解消しようとする姿勢より、矛盾と向き合い続ける姿勢こそが人を育てるという視点は、読んだあとに少し呼吸が深くなる感覚がありました。 特に響いたのは、「企画の良し悪しより、決意の強さと確信の深さを見られている」という話で、論理武装を重ねるほど不安になる自分にとって、現場のリアルとつながる言葉でした。論理の限界を知ったうえで、それでも前に進まないといけない人には、静かに背中を押してくれる本だと思います。 自分のマネジメントがどこでつまずいているのか、言葉にできず悩んでいる人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
読書の順序
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