
「自信が持てない人」の心理学
加藤諦三
PHP研究所 / 2010-06-01
この本について
人と会うだけで妙に疲れたり、相手の表情を読みすぎたり、「ちゃんとした自分」でいないと見放される気がしたり。頭では気にしすぎだと分かっていても、身体がずっと緊張している感じってありますよね。僕も長くその状態だったので、この本の抜粋を読んだだけで胸がざわつきました。 加藤諦三さんの『「自信が持てない人」の心理学』は、そういう“無意識の緊張”の根っこを静かにほどいてくれる本です。特に刺さったのは、自分を偽る疲れの正体が「他人に気に入られようとする錯覚」から来ているという指摘。たしかに、何かを“盛って”見せている時ほど人間関係は不安定になり、逆に素の自分でいられる相手とは自然に呼吸があいます。また、子どもの頃に受け取った非言語のメッセージが、大人になっても“自分らしく振る舞うことへの恐さ”として残るという話も、思い当たる人は多いはずです。 この本は、劇的に自己肯定感が上がる類のものではなく、「なぜ自分はこう感じるのか」を丁寧に理解させてくれる一冊です。理解が進むだけで、他人との距離の取り方が少し楽になる。そんなタイプの変化を起こしてくれます。親や周囲の期待に合わせて“良い子”でいようとしてきた人には、とくに静かに響くと思います。
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