
プロフェッショナルコンサルティング
波頭 亮 and 冨山 和彦
東洋経済新報社 / 2011-06-09
この本について
仕事で判断に迷ったときって、「もっと情報が揃えばうまく決められるのに」と思いがちなんですが、現実はいつも霧の中ですよね。しかも組織のスピードや人間関係にも左右されて、ロジックだけでは割り切れない場面ばかり。自分もそのギャップに何度もつまずいてきました。 この本は、そんな“現場でのもやつき”に対して、いきなり正解を提示するというより、「どういう視点で状況をほどいていくのか」を丁寧に示してくれます。判断が遅くなる理由が組織構造にあることや、意思決定と実行が独立ではないこと、人の情理にどう向き合うかなど、抽象論ではなく実務の泥臭さを前提に語られているのが強いです。特に、複雑な問題にも“突けば全体がほどける1点がある”という話は、思考の整理にだいぶ効きました。 さらに、若い頃は足で稼ぐ情報格差が武器になること、経験が積み重なると臨床例の深さがものを言うようになることなど、自分のキャリアのどこで何を磨くべきかの感触がつかめます。知識や分析力の価値を認めつつ、最後は人を動かす胆力が問われるというバランス感覚もリアルです。 チームで意思決定を進める立場の人や、コンサル的な思考を身につけたいけれど机上の理屈だけでは限界を感じている人には、かなり刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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