
「愚直」論
樋口 泰行
ダイヤモンド社 / 2005-03-03
この本について
仕事に向き合っていると、「このまま続けて意味あるのかな」とか「頑張ってるつもりなのに前に進んでる感じがしない」とか、そういう曖昧なモヤモヤにとらわれる瞬間ってありますよね。逃げているつもりはないのに集中できない。逆に、踏ん張るべきなのか見切りをつけるべきなのかも判断しづらい。僕自身も何度もそこで足が止まってきました。 『愚直論』が刺さるのは、そのモヤモヤを「根性論」ではなく、仕事の現場での具体的な視点に落としてくれるところです。著者が繰り返し語る“逃げと卒業の違い”は、今の環境をやめるかどうかを迷っている人にとって、判断軸をひとつ渡してくれます。また、日々の仕事に対してどれだけオーナーシップを持てているか、どれだけ自分の言葉を整理して相手に届けられているか、そういう地味だけど避けて通れない部分に光を当ててくれるのもありがたい。雑務に思えることでも、後で効いてくる理由が腑に落ちます。 読んでいて強く感じたのは、「努力しろ」ではなく「努力がどこで効いてくるのか」を示してくれる本だということです。面倒な相手に出会ったとき、その経験をどう将来の“引き出し”に変えるか。環境が合わないと感じるとき、まず実績をつくる意味はどこにあるのか。どれも耳が痛いけれど、現実的でした。 今の仕事に手応えがなくて、でも簡単に投げ出したくもない。そんな人にいちばん刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの36%が集中しています。
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