
天職は寝て待て~新しい転職・就活・キャリア論~ (光文社新書)
山口 周
この本について
転職やキャリアのことを考えるとき、「本当にこの選択は自分の意思なのか?」とか「好きなことって結局よく分からないままなんだけど…」みたいなモヤモヤがついてまわりますよね。自分も同じで、考えれば考えるほど視界が濁っていく感じがあります。 この本が面白いのは、そういう“内側の探求”に行き詰まったとき、そもそもの問いの立て方をひっくり返してくれるところです。例えば「世界は自分に何を求めているのか」という視点への切り替えや、「何をしたいか」より「何が譲れないか」を押さえるという発想は、焦りで視野が狭まっているときほど効きます。また、仕事の面白さはやり込まないと分からない、という現実的な一言にも救われました。自分の“好き”の正体を見極めようとして空回りしているとき、この一行で無駄な力が抜けます。 さらに刺さるのは、リスクの話です。日本では“違うことをする人”がそもそも少ないから、むしろリスクを取った方が有利になるという指摘。怖いのは分かるけど、その怖さが「みんなと同じでいたい」という気持ちから来ていないか、そっと問い返される感覚がありました。 全体として、キャリアを一直線で描こうとすると苦しくなるタイプの人に向いています。紆余曲折が前提の人生で、どこに軸を置けばいいのかを静かに示してくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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