
歴史からの発想 停滞と拘束からいかに脱するか (日経ビジネス人文庫)
堺屋 太一
日経BP / 2004-03-02
この本について
仕事をしていると、「自分は表に立つタイプじゃないのに、どう動けば組織が回るんだろう」と悩むことがけっこうあります。表に出るのは苦手だけど、内部の調整や段取りは得意。けれど、その役割がどこまで評価されるのかもよく分からない。そんな宙ぶらりんなポジションにモヤモヤしている人は多いはずです。 この本を読んで刺さったのは、豊臣秀長やプロイセン参謀本部の話を通して、ナンバー2や参謀という役割を「どう捉え直すか」を示してくれるところでした。表に出ず、自分の名でものごとをしない。それでも組織が動くためには欠かせない。トップが何を決めるかではなく、どう実行するかに徹する存在。しかも、トップからの信頼と庇護がなければ機能しないという、現実的な力学まで描かれているのがありがたいところです。 個人的には、功績が表に残らない役割をどう考えるか、そして「いつかトップに」と意識しないことでしか果たせない仕事がある、という視点が大きかったです。自分の役割が曖昧に感じている人ほど、歴史を通して構造を見ることで少し呼吸がしやすくなると思います。 組織の中で「表に出ない仕事」に悩んでいる人に刺さります。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの54%が集中しています。
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