
役員になる人は知っておきたい 出世する課長の仕事
安藤 浩之
すばる舎 / 2016-09
この本について
課長クラスにいると、「上からは戦略を言われ、下からは不満が上がり、どっちを向けばいいのか…」みたいな状態になりやすいですよね。僕もまさにその渦中にいて、気合や根性ではどうにもならない“矛盾の板挟み”にしんどさを感じていました。 この本が効いたのは、課長という役割を“精神論”ではなく“構造”で説明してくれたところでした。たとえば、部長は父性的に厳しく意思決定し、課長は母性的にメンバーの感情を扱うことで初めて組織が前に動くという視点。自分の優しさや迷いが「弱さ」ではなく、役割として必要なんだと腹落ちしました。また、計画が崩れたときこそ問題の種類を見極めるプロセスが大事だという話も、日々の混乱を“振り返り可能な素材”として扱える感覚をくれます。さらに、変化を嫌がるメンバーに対して「利得ではなく不利益」を示すことで動機づけるという説明も、現場のリアルに寄り添っていて納得度が高いです。 役員が見ているのは“成果そのもの”よりも“矛盾に向き合う姿勢”だという指摘も、個人的には刺さりました。上と下で揺れる自分に、少しだけ視界が開ける感じがあります。 いまの職位で「自分の役割がよく分からない」「判断の軸がぶれる」という人にとっては、静かに効いてくる一冊だと思います。
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ハイライト密度
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