
No.2理論 ──最も大切な成功法則
西田文郎
現代書林 / 201211
この本について
「ナンバー2って、能力がある人がやればいいんでしょ?」と考えていた時期が、正直ぼくにもありました。実際には、現場を束ねながらトップの意図を読み、しかも自分の好みやプライドを横に置いて判断しなきゃいけない瞬間が多くて、思っていた以上にしんどい立場なんですよね。部下との間にも挟まれるし、トップの判断にモヤッとすることもある。でも仕事は進めなきゃいけない。そのあたりで悩んでいる人は多い気がします。 この本を読んで刺さったのは、「ナンバー2に必要なのは能力よりも自己犠牲の覚悟」という指摘でした。きれいごとじゃなく、最後の最後に自分の好き嫌いが顔を出すと判断が揺らぐ、という話は耳が痛かったです。トップの考えを“理解しきる”ことの重要性も強調されていて、どれだけ共感して動けるかが現場の動き方を左右する、という視点は現場でのつまづきの説明がつく感じがありました。さらに、アイデアは思いつきではなく、日々の情報や悩みが結晶化した結果だという話も、ミドルの仕事を続けている人なら腑に落ちると思います。 仕事の構造を整理してくれるというより、迷いながら働く自分を実務ベースで支えてくれる本です。特に「任せろ、しかし放任するな」という距離感に苦戦している人には、かなり実感を伴って読めるはず。ナンバー2という役割を背負っている人、あるいはそこに足を突っ込み始めている人に向けた一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
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