
絶望の国の幸福な若者たち
古市憲寿
講談社 / 2011-09-05
この本について
最近、「若者ってこうだよね」とか「今の世代は幸せそうでいいよな」といった言われ方に、なんとなく違和感を覚える場面が増えました。自分が当事者として語られるのに、実感とはズレていたり、どこか上から整理されている感じがして落ち着かない。かといって、自分の感覚だけを信じるほど図太くもなれない。この本は、その宙ぶらりんな感覚に意外と寄り添ってくれます。 古市さんは「若者論って、若者を語っているようで実は社会全体の鏡なんじゃないか」という視点から、世代論やナショナリズム、満足度や幸福感の話を淡々とほどいていきます。特に印象的なのは、少数派の態度や選択に、社会の変化の“かすかな前触れ”が表れるという指摘で、自分の些細な違和感にも意味があるのかもしれないと思えてきます。また、成長が当たり前じゃない時代に「今がそこそこ幸せ」と答える若者の心理を説明するくだりは、無理に未来へ期待することを強要されない感じがあって、読んでいて肩の力が抜けました。 世代とか価値観とか、誰かにまとめられてしまうことにうっすら疲れている人に刺さる本です。自分のじんわりとしたモヤモヤを、少し遠くから照らしてくれるような一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要







