
ワイドレンズ―イノベーションを成功に導くエコシステム戦略
ロン・アドナー and 清水勝彦
東洋経済新報社 / 2013-02
この本について
新しい取り組みを始めるたびに、「技術としては悪くないはずなのに、なぜ広がらないんだろう」とモヤモヤすることがよくあります。自分の努力不足なのか、タイミングの問題なのか、判断に迷うんですよね。僕も同じで、個人の実行力だけでは説明がつかない“引っかかり”に何度もぶつかれてきました。 この本が効いたのは、その引っかかりの正体を「エコシステムという視点」で丁寧に言語化してくれたところです。特に、成功を妨げるポイントが自分ではなくパートナー側にあるケースや、どれだけ良い技術でも周囲の要素が揃わなければ価値が評価されない構造が、具体例とセットで腑に落ちました。さらに、パートナーがいつ、どうやって参加するのかを見極めるという視点は、プロジェクトの進め方を根本から見直すきっかけになりました。 また、アップルの成功を“囲い込み”ではなく、既存の仕組みをどう継承して次の価値につなげたかという観点で説明してくれるのもありがたかったです。技術よりも「組み合わせ方」をどう整えるかが勝敗を分ける、という話は、自分の仕事にそのまま置き換えられました。 自分の努力だけでは状況を動かせないと感じたことがある人には、特に刺さる一冊だと思います。
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