
グローバル企業で30年間伝え続けてきた「世界で戦える人材」の条件 (PHPビジネス新書)
渥美 育子
この本について
仕事で海外と関わることが増えるほど、「この感覚って日本だけなんだろうか」とか、「どこまで相手に合わせればいいのか」といったモヤモヤがじわっと積もってきます。自分の常識が通じない場面に出くわすたびに、何を軸に判断すればいいのか分からなくなるんですよね。 この本は、その迷いを力技で解消するというより、「世界をどう見るか」という土台を静かに整えてくれるタイプの一冊でした。たとえば、日本で当たり前に使う「本音と建前」が、舞台と楽屋という二層構造だと説明されていて、これを一度理解すると海外とのコミュニケーションのズレがかなり説明できるようになります。また、モラルコードとリーガルコードの違いが丁寧に語られていて、日本の慣習のままでは通じない理由を感情論ではなく構造でつかめるのが大きいです。さらに、国ごとの価値観を「どちらが正しいか」で裁かず、なぜその違いが生まれたかまで想像する視点が繰り返し示されていて、仕事での衝突を一段上の目線で扱えるようになります。 過剰に“グローバル人材”を神格化する本ではなく、自分の足場を残したまま世界に向き合う方法を考えたい人に向いています。とくに「相手に合わせようとして自分を見失いがち」「日本の価値観をどう扱えばいいのか分からない」と感じている人には、かなりしっくりくるはずです。
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多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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