
山の人生
柳田 国男
千歳出版
この本について
仕事でも日常でも、自分がどこに向かっているのか急に見えなくなる時があります。周りを見ても答えはなくて、かといって大きな決断をする勇気もない。そんな宙ぶらりんな感覚のとき、昔の人はどうやって世界を理解していたんだろう、とふと考えることがあります。 柳田国男の『山の人生』を読むと、そうした迷いに対する向き合い方が少し変わります。道に小枝を残して合図をしたり、空想の豊かな子どもが「凡人の知らぬ世界」を見て帰ってくるのを大人が真面目に受け止めたり、正体の知れない書物を大切に家にしまっていたり。理屈で世界を“説明”する前に、まず目の前の不思議や違和感をそのまま受け取り、後の誰かへの手がかりとして残していく。そういう姿勢が、どの抜粋からも静かに滲んでいます。 この本が効くのは、「すぐに判断しなくてもいい」という余白を思い出させてくれるところです。自分が今どの道を歩いているのか分からない時でも、小さな印を残しながら進めばいいし、理解できない現象に出会ったときも、排除ではなく保留にするという選択肢がある。その当たり前のようで忘れがちな視点が、日々の判断の負荷を軽くしてくれます。 こんな人に刺さるのは、自分の感覚をもう少し信じたいのに、根拠がないと不安になってしまうタイプの人だと思います。理屈よりも、人が世界をどう受け取ってきたかに興味があるなら、静かに染みてくる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




