山の人生

山の人生

柳田 国男

千歳出版

累計読者数6
平均ハイライト数 9.8件/人
推定読了時間 約2時間29分
star総合評価 44/100
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この本について

仕事でも日常でも、自分がどこに向かっているのか急に見えなくなる時があります。周りを見ても答えはなくて、かといって大きな決断をする勇気もない。そんな宙ぶらりんな感覚のとき、昔の人はどうやって世界を理解していたんだろう、とふと考えることがあります。 柳田国男の『山の人生』を読むと、そうした迷いに対する向き合い方が少し変わります。道に小枝を残して合図をしたり、空想の豊かな子どもが「凡人の知らぬ世界」を見て帰ってくるのを大人が真面目に受け止めたり、正体の知れない書物を大切に家にしまっていたり。理屈で世界を“説明”する前に、まず目の前の不思議や違和感をそのまま受け取り、後の誰かへの手がかりとして残していく。そういう姿勢が、どの抜粋からも静かに滲んでいます。 この本が効くのは、「すぐに判断しなくてもいい」という余白を思い出させてくれるところです。自分が今どの道を歩いているのか分からない時でも、小さな印を残しながら進めばいいし、理解できない現象に出会ったときも、排除ではなく保留にするという選択肢がある。その当たり前のようで忘れがちな視点が、日々の判断の負荷を軽くしてくれます。 こんな人に刺さるのは、自分の感覚をもう少し信じたいのに、根拠がないと不安になってしまうタイプの人だと思います。理屈よりも、人が世界をどう受け取ってきたかに興味があるなら、静かに染みてくる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「日本人とは何か」を追い求めて日本各地を踏査、“日本民俗学の父”と呼ばれた柳田国男。代表作『遠野物語』『海上の道』など、遺された膨大な著作から『山の人生』を収録。
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