
中国古典「一日一話」―――世界が学んだ人生の参考書 三笠書房 電子書籍
守屋 洋
この本について
仕事でも人間関係でも、つい“正しさ”や“成果”を取りにいってしまって、気づくと気持ちがカリカリしていることがあります。頑張っているはずなのに余裕がなくなったり、前に出るほど生きづらくなったりするあの感じです。そんなときに中国古典に触れると、理屈というより姿勢そのものを調整してくれるような不思議な効き方をします。 この本が面白いのは、「弱さ」「地味さ」「無駄」の価値を、きれいごとではなく実際の場面に落として語ってくれるところです。たとえば、期待されすぎるより“目立たない”ほうが長く働ける理由とか、訥々と話す人が信頼を勝ちやすい現実とか、組織の勢いはトップの気合ではなく、流れのつくり方で決まることとか。どれも、理想論というより、自分が明日ふつうに職場で試せるレベルの感覚です。強く見せないほうが守りやすいし、勝ち負けにこだわらないほうが結局うまくいく、という視点の切り替えがじわっと効いてきます。 古典と聞くと難しそうですが、読んでみると「そういえば自分、こういうところで無駄に力んでたな」と気づかされる場面が多い本でした。前に出るのが苦手な人よりも、むしろ頑張りすぎて疲れがちな人に刺さる一冊だと思います。
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