
ビジネスに効く教養としての中国古典
守屋 洋
President Inc / 2016-07-14
この本について
仕事が思うように進まない時って、つい「早く抜け出さなきゃ」と焦ったり、逆に順調な時ほど気が緩んで後で痛い目を見たりしますよね。自分も波に振り回されがちで、そのたびに短期の得ばかり追ってしまうクセが出ます。 そんな時に読んだ『ビジネスに効く教養としての中国古典』は、状況に右往左往する自分の視点をいったん止めてくれました。古典の言葉というと堅く聞こえますが、刺さるのはむしろ、人が何百年も同じことで迷ってきたという事実です。逆境でも順境でも「そこで慌てず、まず自分の足元を見る」という姿勢が繰り返し描かれていて、実際、仕事でトラブルが起きた時に一拍置く習慣が生まれました。また、孔子の「相手の行動だけでなく、動機や目的まで見る」という視点は、職場でのすれ違いを減らすときに役立ちました。相手の表情を読むとか、言うべき時に黙らないとか、すごく地味なんですが、明日からの行動が変わる感じがあります。 さらに、司馬遷の話に触れる章では、「逆境をどう受け止めるか」というテーマが極端な形で示されていて、状況に飲まれそうになった時の支えになります。大げさな成功論ではなく、長い時間軸で見たときの踏ん張り方を示してくれるのが、この本の特徴だと思います。 今の状況が落ち着かず、短期の成果に振り回されていると感じる人には、とくにしっくり来る一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの40%が集中しています。
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