
逆境経営
桜井 博志
ダイヤモンド社 / 2014-01-17
この本について
仕事でも自分の活動でも、「変えるべきなのか、守るべきなのか」がよく分からなくなる時があります。目先の数字を追うべきなのか、理想を曲げるべきなのか。どちらを選んでもモヤモヤが残るあの感じ、けっこうしつこくついてきます。 『逆境経営』を読んでいて印象的だったのは、桜井さんがこの問いに“きれいな答え”を示してくれるわけではなく、実際の現場で揺れながら決めてきた痕跡がそのまま書かれているところでした。たとえば、伝統を軽く扱わない一方で「大事なものを守るために変化する」ことから逃げない姿勢。あるいは、売上の目標を掲げるより「お客様が本当に美味しいと言える酒」をつくることを最優先に置く判断。さらに、ミスが起こる前提で仕組みを整えるなど、精神論に頼らず現実的に動く冷静さ。どれも“ただ正しい理論”ではなく、腹の底に落ちる具体性があります。 気休めの成功法則ではなく、迷いながら動く自分たちに近い温度で語られているので、「普通でいいのか」「絞り切れない」などの迷いを抱えている人には特に刺さると思います。僕自身、読んでいて自分の選択をもう少し丁寧に見直してみようという気持ちになりました。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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