
人見知りが治るノート
反田 克彦
すばる舎 / 2014
この本について
人と話す前に、変な汗が出たり、自分の声が震えていないかばかり気になったり。相手がどう思っているかを勝手に予想して、まだ起きてもいない失敗を先回りして落ち込む。僕自身も、そういう自意識の渦にハマる日が今でもあります。 『人見知りが治るノート』が面白いのは、「気合い」とか「性格の問題」ではなく、注意の向きや思考のクセを、現実的なレベルで調整していく本だということです。たとえば、人見知りの大きな原因が「自分に向かう視線」だと捉え直すだけで、行動の選択肢が変わります。見られている気がして苦しくなるときは、逆に自分から声をかける側に回ると、意外なほど息がしやすくなる。そんな小さな逆転の発想が丁寧に書かれています。 呼吸の使い方も印象的でした。ゆっくり吐くことや体をダラッとさせる感覚は、場数とは別の角度で不安をゆるめてくれます。あと、相手の気持ちを読み当てようとしないために、「目標を白黒で決めない」という視点も地味に効きます。80%できたら十分、という基準があるだけで、事後の反省会がだいぶ静かになるんですよね。 「人前で固まる理由が、自分の本質だと思い込んでいる人」には特に刺さるはずです。性格を丸ごと変えようとせず、注意の向け方や考え方の幅を少しずつ広げる。その積み重ねで、人見知りの輪郭がゆるんでいく感じがありました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
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