
「読む」技術~速読・精読・味読の力をつける~ (光文社新書)
石黒 圭
この本について
文章を読んでいて、「結局この筆者は何を言いたいのか」と迷子になる瞬間ってありませんか。仕事の資料でも小説でも、視点の置き方や読み方がつかめないまま進んでしまい、読み終えたあとにモヤッとするあの感覚。僕もずっと抱えていた悩みでした。 この本は、そんな読みにまつわる混乱をほどいてくれます。たとえば、視点には「視座」「注視点」「視野」「視線」という四つの要素があって、これが理解できると文章の見え方が一気にクリアになること。あるいは「語る」「断言する」といった述部の違いだけで、書き手のスタンスまで読み取れること。さらに、読み方そのものも一種類ではなく、速読・精読・平読を使い分けることで、文章との距離を自分で調整できること。どれも地味ですが、読む時間が圧倒的に多い生活の中では確実に効いてくる視点でした。 特に「読み始める前に、タイトルや冒頭から内容の展開を軽く予測する」というアプローチは、いままで無意識にやっていた読書の質そのものを見直すきっかけになります。当たっても外れても、予測が読みを深めてくれるという考え方は、気負わず取り入れやすかったです。 文章に振り回されるのではなく、自分で読み方を選べるようになりたい人に刺さる一冊だと思います。読書の土台を整えたいとき、机の端に置いておきたくなる本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
読書の順序
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