
深読み古事記 日本の神話と古代史が100倍おもしろくなる!
戸矢 学
かざひの文庫 / 2017-06-29
この本について
歴史や神話の話って、学校で習ったままの枠で理解しきれず、「結局どこまで本当なんだろう…」とモヤモヤすることがありますよね。とくに古事記まわりは、名前だけ知っていて実像が見えないまま、距離を感じてしまう人も多いと思います。僕自身、神話と歴史がどこでつながっているのか、ずっと腑に落ちませんでした。 この本は、そのあいだの“もや”を少し晴らしてくれる感じがあります。たとえば、千木や鰹木みたいな神社の細部に性別の意味が込められている話を読むと、普段何気なく見ていた風景に急に文脈が生まれます。祟り神を丁寧に祀ることで守護に変えていく発想や、三種の神器がただの象徴ではなく、怨霊を鎮めるための知恵として理解できることも、教科書では拾えなかった視点でした。そして、神話が外国の渡来文化や技術とどこで交わっているのか、鏡や剣の出自から読み解いていく流れは、神話を“昔話”から“歴史の手がかり”へと引き戻してくれます。 神話を美談としてではなく、当時の人々の恐れや願いの形として読みたい人に刺さる一冊だと思います。僕にとっては、日本という土地で長く続いてきた価値観の根っこを、ようやく手触りとして感じさせてくれた本でした。
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多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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