
教養として学んでおきたい古事記・日本書紀 (マイナビ新書)
島田裕巳
マイナビ出版 / 2022-05-26
この本について
仕事の合間にふと、「日本の成り立ちって結局どうつながっているんだっけ」と考えても、神話と歴史の境目が曖昧で、ちゃんと整理できないまま放置していることが多いですよね。自分もずっとそのタイプで、興味はあるのに、専門書を開くほどの気力は出ない…という状態が続いていました。 この本は、そういう距離感のままでも読めるのが助かりました。特に、神々が“創造者”として世界を作ったのではなく、混沌の中から自然に現れて消えていく存在として描かれている点は、他の神話との違いが一気に腹落ちしました。天孫降臨の舞台が複数の土地に伝わっている話も、歴史の授業では聞かなかった視点で、実際に足を運んで比較したくなるくらい現実にひき寄せてくれます。神武天皇へ物語がつながっていく流れも、神話が“説明しようとしていたもの”の輪郭が少し見える感覚がありました。 神話を信じろという話ではなく、今の制度や価値観の底にある「物語の土台」を静かに示してくれる一冊です。日常の思考にゆるく効いてくるので、歴史を点ではなく線で理解したい人に合うと思います。 特に、「日本のルーツを、自分の言葉で説明できるようになりたい人」に刺さるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの78%が集中しています。
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