
「日本人の神」入門 神道の歴史を読み解く (講談社現代新書)
島田裕巳
講談社 / 2016-05-17
この本について
神社に行くと落ち着くのに、なぜ落ち着くのかは言語化できない。普段は無宗教のつもりなのに、祈る場所は「ここじゃない気がする」と感じてしまう。僕自身、この感覚の正体がずっとモヤモヤしていました。 この本は、その曖昧な感覚を歴史の流れの中で説明してくれます。たとえば、日本では「祈る場所」がものすごく重要視されてきたこと。山そのものが御神体だったり、時代によって祭神が変わったりと、神と場所の関係が柔軟なのに、同時に強く結びついていること。その背景を知ると、神社でのあの独特の距離感や、家の中で祈ることへの違和感が、少し腑に落ちてきます。 さらに面白いのは、日本の神が必ずしも「優しい存在」ではなかったという点です。天照大神に対して人々が距離を置いてきた理由や、八幡神がどのように全国へ広がっていったのか。怖れと敬意が混じった感情が、日本の宗教観をつくってきたという視点は、参拝という日常的な行為を別の角度から見せてくれます。 神社に行く理由が言語化できないままの人、自分のルーツを静かに確かめたい人には、特に刺さると思います。自分の習慣の裏側にある歴史を知るだけで、参拝の意味がほんの少しだけ変わります。
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多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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