
世界を変えた10冊の本
池上 彰
文藝春秋 / 2014-02-10
この本について
仕事のニュースを追っていても、世界情勢の話を聞いても、「結局これは何が背景なんだっけ」と立ち止まることがよくあります。表面の出来事は知っているつもりでも、その奥にある思想や宗教、経済の仕組みとなると一気に心許なくなる感じです。自分もそこでつまずくことが多く、何度も同じところでモヤモヤしてきました。 『世界を変えた10冊の本』が面白かったのは、そういう“背景の断片”がひとつの線につながる瞬間があるところです。たとえば、資本主義の裏側にプロテスタントの「職業は神からの義務」という考え方があったり、極端な思想や運動がどんな文脈から生まれてきたのかが、断片ではなく流れとして見えてきます。また、DDTや環境問題のように、当時は革新的だった技術がなぜ危険視されるようになったのか、その道のりも淡々と追ってくれるので、自分の判断軸がひとつ増える感覚がありました。 世界史を勉強し直すような重さはなく、でもニュースを見る時の視点が確実に変わる。そんな読み心地でした。いまの社会の動きが「どこから来ていて、どこへ向かうのか」をもう少し自分の言葉でつかみたい人には、かなり刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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