
私たちはどうつながっているのか ネットワークの科学を応用する (中公新書)
増田直紀
この本について
人間関係や仕事のつながりで、「自分はどこに立っているんだろう」とモヤモヤすることってありますよね。知り合いの数が多い人が有利なのか、それとも深い関係を少しだけ持っていればいいのか。あるいは、そもそもつながりを増やす努力って意味があるのか。私自身もずっと割り切れないまま過ごしてきました。 この本は、その迷いに対して「感覚ではなく構造で見てみよう」と教えてくれます。たとえば、ただ知人数が多ければ中心に近いわけではなく、情報をどれだけ橋渡しできるかという別の軸があること。あるいは、強い結びつきの安心と、遠い知人から届く多様な情報はどちらか一方では足りず、両方があってやっと動けること。さらには、人のネットワークが平等に見えて、実は自然と偏りやすく、そこから格差や機会の違いが生まれるという視点もあり、妙に腑に落ちました。 読み進めると、「つながりを増やせ」でも「コミュニティに閉じこもれ」でもなく、自分の立ち位置を少し冷静に捉える感覚が育つ本だと思います。特別な人しか使えない知識ではなく、日常の人間関係や仕事の判断にそのまま持ち込めるのがありがたいところです。 人との距離感や、社内外のつながりの使い方に迷っている人に、ほどよく効く一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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