
意思決定の質を高める「フレーミング」の力――3つの認知モデルで新しい現実を作り出す
ケネス・クキエ, ビクター・マイヤー=ショーンベルガー, フランシス・ド=ベリクール, and 樋口武志
英治出版 / 2023-12-23
この本について
仕事でも日常でも、判断の場面になると「何が正しいのか分からないまま手が止まる」ことがよくあります。僕も同じで、情報を集めても視界が開けない感じが続くときがあります。そんなときに読んで、少し空気が動いたのがこの本でした。 この本が面白いのは、「判断の質」は知識量よりも“どんな枠で状況を見るか”で大きく変わる、と淡々と示してくれるところです。例えば、ロボットや子どもの実験から分かるように、人は説明しようとすると理解が深まるし、薬の発見では「構造」ではなく「効果」で考え直したことで突破口が生まれた。つまり、世界の見方を少しずらすだけで、選択肢が自然と立ち上がってくるのだと気付かされます。 僕自身は、行き詰まったときに「そもそも何を原因だと思い込んでいるのか」「他のレンズは使えないか」と一度立ち止まる癖がつきました。大げさな魔法ではないけれど、行動に移れる確率が上がる実感があります。状況に合った地図を選ぶように、フレームも使い分けていいという考え方は、気負わずに試せるのがありがたいです。 思考がすぐ一つの型に収まりがちな人、選択肢が見えにくいと感じている人には特にしっくりくる一冊だと思います。
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