
問うとはどういうことか~人間的に生きるための思考のレッスン
梶谷真司
この本について
何かに行き詰まった時、「そもそも何が問題なんだっけ?」と自分でもよく分からなくなることがあります。誰かの言葉にモヤっとしたり、仕事で判断を迫られた時に固まってしまったり。立場を変えて見るべきだとは頭で分かっていても、実際には自分の見えている範囲から抜け出せないまま、同じところをぐるぐる回り続けてしまうんですよね。 この本は、そういう時に「問い方」をていねいに整えてくれる一冊でした。たとえば、自分の考えが固まって動かなくなった時に、比較する・反対側に立ってみる・時間や空間をずらしてみる、といった具体的な動かし方を示してくれるので、思考を“別の位置に置き直す”感覚がつかめます。また、「誰にとって問題なのか?」を問い直すパートは、仕事の場面で特に効きました。自分が勝手にマジョリティ側の視点を前提にしていたことに気づいて、判断そのものが変わることが何度もありました。さらに、違和感や重苦しさが生まれる背景には、常識や偏見など、自分でも自覚していない“縛り”があるという指摘は、個人的にかなり刺さりました。 派手な答えが見つかる本ではありませんが、「ちゃんと考えるって、こういう手順を踏むことだったのか」と地に足がつく感じがあります。自分の思考がどこで止まっているのかを知りたい人に向いています。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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