
武器としての交渉思考 (星海社 e-SHINSHO)
瀧本哲史
講談社 / 2012-06
この本について
仕事の場で何かを頼んだり、条件を調整したりするとき、「どう言えばうまくいくのか分からないまま場当たりで話している気がする」みたいなモヤモヤってありませんか。説得しようとして空回りしたり、相手の反応に不安になって言い過ぎてしまったり。まさに自分もそこをずっと迷ってきました。 この本が効いたのは、「交渉は気合いでも口のうまさでもなく、情報の集め方と選択肢のつくり方で決まる」と教えてくれたところです。特に、相手の利害を丁寧に聞き取り、それを満たしながら自分の要望も通すという考え方は、こちらが弱い立場でも使える現実的な方法でした。また、「自分のバトナだけでなく、相手がこちらのバトナをどう認識しているかを調整する」という視点のおかげで、無理に強気になる必要もなく、落ち着いて話せるようになります。さらに、沈黙に耐えるとか、情報を出さない相手の姿勢すら材料にするなど、実際の交渉の場で迷いがちな瞬間の振る舞いが具体的に描かれていて、読みながら「ああ、ここで焦らなくていいんだ」と何度も救われました。 交渉という言葉に構える人ほど、むしろ助けになる本だと思います。自分と相手の利害を並べて考え直したいときに手元にあると、かなり心強い一冊です。
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多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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