
キレる女 懲りない男 ──男と女の脳科学 (ちくま新書)
黒川伊保子
この本について
職場でも家でも、相手の反応に「なんでこうなるんだろう」と途方に暮れることがあって。自分の伝え方が悪いのか、相手の気分の問題なのか、判断がつかないままモヤモヤを抱えてしまうことが多いんですよね。僕も同じで、コミュニケーションの食い違いに振り回される日が続いたときに、この本を手に取りました。 読んでみて強く感じたのは、「男女」というよりも「脳の使い方の違い」を知るだけで、説明のつかなかった場面が少しずつ整頓されていくことでした。例えば、女性脳の“察し”の鋭さは、単なる性格ではなく脳の構造が関わっていること。逆に男性脳が“言われた通りに動くモード”になりやすいのも、怠けているわけではないということ。こういう前提を知っているだけで、言葉を選ぶタイミングや、相手の沈黙の意味を過剰に深読みしなくて済むようになりました。 また、「人生の前半は得意で輝き、後半は苦手を克服した人がプロになる」という視点も静かに効きます。脳の特性を“性格の癖”として片づけていたものが、伸ばし方や付き合い方として見えてくる。早寝早起きでセロトニンを整えるような、現実的なメンテナンスの話も意外と刺さりました。 性別に振り回されず、でも現実の違いは丁寧に扱いたい人に向いている一冊です。自分や相手を責める前に、もう少し理解の余白を持ちたいときの助けになります。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
読書の順序
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