
8時間睡眠のウソ。
三島 和夫、川端 裕人
日経BP / 2014-01-22
この本について
夜の途中で何度も目が覚めたり、昼間にぼんやりして「結局、自分はどれくらい寝ればいいんだろう」と混乱することってありますよね。僕もずっと、睡眠だけは正解がつかめずに、早寝しては余計つらくなったり、休日に寝だめしてリズムを壊したりを繰り返してきました。 この本が助かったのは、まず「深い睡眠には前半にしか出てこない」という仕組みを知れたことでした。最初の数時間で砂時計みたいに落ちきってしまうから、昼に30分以上寝ると夜の深い睡眠が削られるし、早すぎる就寝がかえって早朝覚醒につながる、といった現象に説明がつくんです。また、日本人の多くは体内時計が24時間より長く、放っておくと夜型に寄っていく体質らしくて、そこで朝の光や食事のタイミングがどれだけ効くかも、実感に近い形で理解できました。 もうひとつ刺さったのは、「睡眠は点数をつけるものじゃない」という話でした。夜中に起きた回数で自分を責めるほど眠れなくなるし、必要な睡眠時間も人それぞれ。結局は、日中に困っていなければ十分なんだと肩の力が抜けます。頑張りすぎて自分をごまかしがちな日本人にとって、この視点はけっこう大事だと思います。 自分のリズムをどう整えたらいいかわからないまま、ずっと“努力”で乗り切ってきた人にとっては、かなり腑に落ちる本です。鍵は気合いではなく仕組みで、そこにようやく手を伸ばせる一冊でした。
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