
「感染症パニック」を防げ!~リスク・コミュニケーション入門~ (光文社新書)
岩田 健太郎
この本について
なんとなく日々の情報に振り回されてしまう感じ、ありますよね。正しさよりも声の大きさが勝ってしまう場面を見ると、自分まで不安になったり、慎重に考えているつもりなのに「判断がぶれるなあ」と落ち込んだり。結局どこから手をつければいいか分からないまま、曖昧さだけが積み上がっていくあの感じです。 岩田健太郎さんの『「感染症パニック」を防げ!』は、感染症の本というより、曖昧さの中でどう立ち回るかを扱った本でした。たとえば、例外的な事象を一般化しすぎない姿勢や、間違えた時にすぐ認める方がダメージは小さいという話は、医療以外の現場にもそのまま効きます。さらに印象的なのは、「情報は公開されないとパニックを生む」という指摘で、これは仕事でも家庭でも同じで、隠すと勝手な解釈が増えて混乱が広がるんですよね。 もう一つ、感情と向き合う重要性がかなり丁寧に書かれています。相手が怒っているかどうか、その感情をまず受け止めないと何を言っても届かない。これ、会議でも日常の会話でも思い当たる場面が多くて、読んでいて自分の振る舞いを何度も反省しました。「成熟とは曖昧さと一緒に生きる能力」という一文も、行動面の意味がストンと腑に落ちます。 情報の扱い方や人との距離感でもやもやしている人には刺さると思います。自分の判断を整えたいときに、現実的で実務的な視点をくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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