
ワクチンは怖くない (光文社新書)
岩田 健太郎
光文社 / 2017-01
この本について
ワクチンの話題って、自分でも説明しきれないモヤモヤが積み重なっていく感じがありませんか。副反応が不安とか、国の方針がよく分からないとか、メディアの騒ぎ方に振り回されるとか。自分の健康のことなのに、判断基準をどこに置けばいいのか迷うまま時間だけが過ぎていく…という相談をよく聞きますし、正直ぼく自身もずっと同じところで立ち止まっていました。 この本が助けてくれたのは、「何をどう比べればいいのか」がようやく腑に落ちたことでした。例えば、因果関係と前後関係はどう区別するのかとか、リスクと利益を具体的にどう秤にかければいいのかとか。ふわっとした議論じゃなくて、現実世界の観察やデータの扱い方を、生活者の目線に落とし込んで説明してくれます。また、国家やメーカーの都合ではなく「まず私の健康」という視点に立つ姿勢が一貫していて、選ぶのは自分でいいんだと静かに背中を押されました。 そして意外と刺さったのが、科学に対する距離の取り方です。鵜呑みにしないことと全否定は紙一重で、どちらも考えることを放棄しているという指摘は、ワクチンに限らずいろんな判断にそのまま使える視点でした。結論を急がず、ゼロベースで考えてみるって、こんなに落ち着くんだなと。 「情報の波に埋もれたまま、自分の判断軸がつかめない」と感じている人には、特にしっくりくると思います。自分の迷いをそのまま抱えながら読み進められる、そんな一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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