
8割の人は自分の声が嫌い 心に届く声、伝わる声 (角川SSC新書)
山崎 広子
KADOKAWA / 201804
この本について
人前で話すとき、自分の声がいつもより頼りなく聞こえたり、録音を再生して落ち込んだり…。仕事でも日常でも「声ってこんなに自信を左右するのか」と思う瞬間、けっこうありますよね。僕も同じで、声そのものより「相手にどう届いてるのか」がずっと気になっていました。 この本が面白いのは、声を才能ではなく“扱える要素の集合体”として説明してくれるところです。たとえば、眉を上げるだけで声が明るくなるとか、話し始めは誰でも早口になるから最初の一文だけ徹底的に録音して整えるとか、やってみると即わかる工夫が多いんです。また、人間がどれだけ音声に影響されるかという話もあって、ルワンダの事例まで踏み込んでくるあたり、声が単なるコミュニケーション手段ではないことを実感させられます。 そして一番刺さったのは、「いい声」を目指すより、自分が心地よいと思える“その人本来の声”を見つけるプロセスを丁寧に書いているところ。録音して、気になるところを少しずつ直して、また録音して…という地味な作業だけど、実際これが一番効くんだろうなと感じました。誰かを演じるのではなく、自分の声と折り合いをつけていく感覚に近いです。 自分の声に苦手意識がある人、あるいは「もっとちゃんと伝わる話し方をしたい」と思っている人には、静かに刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの47%が集中しています。
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