
大人のための「困った感情」のトリセツ (大和出版)
水島 広子
PHP研究所 / 2011-12-09
この本について
最近、人とのやり取りで「なんでこんなに腹が立つんだろう」と自分でもよくわからなくなることが増えていました。相手がムカつくというより、こちらの想定と現実がズレてしまって困っているだけなのかもしれない。でも、その「困っている」をうまく扱えず、つい強めの言葉が出てしまう。そんな悪循環、心当たりのある人は多いと思います。 この本が面白いのは、怒りを「性格の問題」ではなく「不愉快なずれのサイン」として扱っているところです。怒った瞬間に「私は困っている」と翻訳すると、視野が一気に広がる感覚がありました。また、相手の怒りも「攻撃してくる人」ではなく「不安が強くて困っている人」と捉え直すことで、こちらのストレスが明らかに減ります。さらに、人格への決めつけがどれだけ相手の領域に土足で踏み込む行為なのかも丁寧に説明されていて、日常の会話で無意識にやってしまっていたな…と反省する部分が多かったです。 「怒りをなくす本」ではなく、「怒りをどう扱えば人間関係が壊れずにすむのか」を地に足のついた視点で教えてくれる一冊でした。感情に振り回されやすい人よりも、むしろ「自分はそんなに怒らない方だ」と思っている人にこそ刺さる気がします。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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