
子どもの能力開発法
多湖輝
ゴマブックス株式会社 / 2015-02-25
この本について
子どもに声をかけるたびに、「なんでこんなに響かないんだろう」と立ち止まることがあります。つい正しい答えを示したくなるけれど、それをすればするほど距離が開いていくような感覚。親として何か間違っているわけじゃないのに、手応えのなさだけが残る時期ってありますよね。 この本が刺さっている人の抜粋を眺めていると、みんな「親が頑張ればコントロールできる」と思っていたところから一度離れたくて読んでいるんだな、という感じがします。例えば、わからない話題に素直に「知らない」と言えることが、子どもの思考を伸ばす土台になるという視点。あるいは、禁止を重ねて行動を制限するより、一つだけ“これは自分の得意”と言えるものを持たせるほうが、子どもの意欲が自然に育つという実感。そのどれもが、親が操作するのではなく、環境の手触りを少し変えてあげるだけで十分なんだと気づかせてくれます。 高い目標を押し込むより、手が届く小さなゴールを一緒に積み上げること。その積み重ねが、親子双方のプレッシャーを減らしてくれる。読んでいて、僕自身も「もっとちゃんと向き合わなきゃ」と気負っていた部分が少し緩みました。完璧じゃない親のほうが、案外子どもの成長を促せるのかもしれません。 子どもとの距離感に迷ったとき、「どう関わればいいのかの足場」がほしい人に向いている本だと思います。
読書インサイト
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