
どのような教育が「よい」教育か (講談社選書メチエ)
苫野一徳
講談社 / 2011-08-10
この本について
勉強や教育について考えるとき、「結局どの方法が正しいんだろう」「子どもにどう向き合えばいいのか」といったモヤモヤがずっと残りがちです。教え込むのはよくない、と言われればそう思えてくるし、経験させるだけでは足りない気もする。どこかで決めつけに寄ってしまう自分にも、引っかかりが出てきます。 この本が効くのは、その迷いを無理に割り切らせず、むしろ状況に応じて方法を選ぶという考え方を丁寧に示してくれるところです。経験と教え込みのどちらが正しいかではなく、「この目的と状況なら、どの方法が子どもの自由につながるか」という視点に引き戻してくれる。さらに、自由とは何かを「感度」として捉え直し、子どもがその感覚を持てるようにするには何が必要かを、承認や教養の話を通して現実的に考えられるようになります。教師や親が独りよがりにならないための視線の置き方も、刺さる人には痛いほどまっすぐ届きます。 教育について答えを一つに決めつけられなくて悩む人、あるいは「自由を育てるって何をすればいいのか」と立ち止まっている人にはしっかり効く本だと思います。自分の中の迷いをそのまま材料にしながら読める一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの14%が集中しています。
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