
幼児教育の経済学
ジェームズ・J・ヘックマン, 古草 秀子, and 大竹 文雄
東洋経済新報社 / 2015-07-02
この本について
子どもの教育の話って、どうしても「正解が見えないまま悩む」感じがありますよね。自分の育った環境と今の常識がズレていたり、周りの家庭と比べて焦ったり。そんな気持ちを抱えたまま、何を優先すべきか判断できないまま時間だけが進んでいく…僕もずっとそのタイプでした。 この本が面白いのは、感覚論ではなく、長期のデータから“どこに効くのか、どこは効かないのか”を淡々と示してくれるところです。たとえば、幼少期に伸ばせる力と、思春期からでも間に合う力を分けて説明してくれるので、「今うちの状況なら何ができるのか」を落ち着いて考えられるようになりました。また、成功例だけでなく限界や疑問点もきちんと書かれていて、現実から乖離した理想論では終わらないのも助かります。国としてどこに投資すればいいかという視点も、個人の親としての不安を少し外側から整理する助けになるはずです。 どちらかというと、「答えが欲しいというより、状況を理解して自分の判断軸を作りたい人」に刺さる本だと思います。育児中の人はもちろん、自分自身の原体験が気になっている大人にも静かに効いてくる一冊でした。
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