
ブランドで競争する技術
河合 拓
この本について
事業を動かしていると、「結局うちのブランドって何で勝てるんだろう…」みたいなモヤモヤがずっと残りませんか。商品を良くしても競合と同じ土俵に吸い寄せられる感じがあって、値引きや小手先の改善だけでは抜け出せない。その一方で、感覚頼みのアイデアに振り回されるのも怖い。僕自身、このあたりで何度も足踏みしました。 この本は、その停滞の理由を“具体的に”解きほぐしてくれます。たとえば、銀座でコーヒーが高く売れる理由を「そういうものだから」で終わらせず、なぜ成立しているのか、どう再現できるのかをちゃんと分解する。ブランドを神秘化せず、三つの価値をどう作り込み、どこを任せ、どこを仕組みに落とすかまで踏み込んでくれるので、読んでいると自分の事業のどこが曖昧だったのかが自然と浮き彫りになります。 さらに、トレンドの“先”を読むときに必要なのはセンスではなく、観察の蓄積とクリエイターとの具体的なすり合わせだという指摘にも救われました。市場調査だけしていると既存の延長に閉じこもるし、逆に自由にしすぎると再現性がない。その中間をどう設計するかを丁寧に示してくれます。 既存のやり方に息苦しさを感じている人、あるいは「独自性をつくれと言われても何から手をつければいいのか分からない」という人には、かなり刺さるはずです。ブランドづくりを“神秘の作業”から“現実的な仕事”に戻してくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
読書の順序
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