
限りなくシンプルに、豊かに暮らす
枡野 俊明
PHP研究所 / 2015-09-25
この本について
最近、暮らしを整えようとしても「片づけても落ち着かない」「物を減らしても心がざわつく」と感じることが多いんですよね。僕も同じで、部屋の状態より先に、自分の気持ちのほうがごちゃついていることに気づくまで時間がかかりました。 この本は、そういう“目に見えない疲れ”にそっと効いてくるタイプで、派手なノウハウではなく、生活の中で少しだけ視点を変えるヒントが静かに置かれています。たとえば、あえて不便さを取り入れて体を自然に動かすという発想は、運動しなきゃと自分を追い立てていた気持ちをほどいてくれました。坐禅で心配事に距離を置くという話も、「忘れよう」と力むのではなく、浮かんだまま眺めるだけでいいのだと分かると、日常の息苦しさが少し減ります。 そして印象に残ったのは、簡素と質素を分けて考える視点です。むやみに削ぎ落とすのではなく、自分が価値を感じないところは質素でいいし、大切にしたいところはきちんと残していい。この“見分ける目”が育つと、暮らしの選択がすっと軽くなる感覚があります。物との向き合い方が落ち着くと、不思議と自分の気持ちにも余白ができるんですよね。 ものを減らすより、自分の内側の整理が気になってきた人に届く一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの45%が集中しています。
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