
重耳(上) (講談社文庫)
宮城谷昌光
講談社 / 1996-09-15
この本について
仕事でも人間関係でも、「正しいと思っていることがうまく伝わらない」とか、「頑張っているのに、かえって評価が落ちる気がする」みたいなモヤモヤってありますよね。自分なりに誠実でいたつもりが、相手にとっては重たかったり、逆に軽く見えたりして、どこでバランスを取ればいいのか分からなくなることがあります。 『重耳(上)』を読んでいて感じたのは、古代の政治劇が描かれているのに、自分の日常にもそのまま降りてくる視点が多いということです。たとえば「恐れがないから、やさしさがないの」という言葉は、相手に厳しく当たってしまう時の内側を静かに突いてきますし、「ことばは、ありえぬことをありうることに変える」という箇所は、発する一言が場の空気や未来の流れまで変える感覚に気づかされます。また「誇ったものによって滅ぶ」というくだりは、成果を出した後ほど身のふるまいを整えないと足元をすくわれる、という現実的な戒めとしてスッと刺さります。 物語としては群雄割拠の時代ですが、人の心が変わる瞬間や、力だけでは治められない局面が丁寧に描かれていて、「勢い」や「正しさ」だけでは回らない現実と向き合う視力が少し鍛えられます。特に、自分の影響力や立場が変わりつつある人にはしみると思います。 日々の判断に迷いが出てきた時、視点をひとつ増やしてくれる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要







