
魔法の世紀
落合陽一
株式会社PLANETS / 2015-11
この本について
仕事でも生活でも、気づけば「どこまで自分で考えて、どこから機械に任せればいいんだろう」と悩む場面が増えました。便利になったはずなのに、デバイスの通知や選択肢に追われて、逆に思考の自由度が下がっているような感覚があるんですよね。僕自身も、そのモヤモヤを言語化できないまま過ごしていました。 『魔法の世紀』を読んで少し視界が開けたのは、この混乱そのものに構造があると気づかせてくれたところでした。たとえば、あらゆる関係性がコード化されていく圧力の中で、「デザインと生産」「表層と深層」が再び混ざり始めているという指摘。プロダクトを考える側と作る側の境界が薄れてきているのは現場にいても感じますが、それを歴史や思想の流れから整理してくれるので、自分がどこで迷っているのかがつかみやすくなります。また、体験の設計をする時代において、人間だけが持つ“やる気”“意志”がどう位置づくのかを示してくれるのも、実務に落とし込みやすかったポイントでした。 テクノロジーに振り回されている気がするけれど、だからといって完全に距離を置くわけにもいかない。そんな揺れの中で、自分の立ち位置を整理したい人に特に刺さる一冊だと思います。
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