
アドラーに学ぶ職場コミュニケーションの心理学
小倉 広
日経BP / 2015-11-26
この本について
職場で誰かの話を聞いているだけなのに、なぜか疲れてしまう。つい相手のためと思って口を出したのに、逆に距離ができてしまう。そんな小さなモヤモヤを抱えたまま働いている人は多いと思います。僕自身、善意で助けたつもりが「余計なお世話」になっていたり、後輩の課題に踏み込みすぎていたりして、あとから自己嫌悪になることがよくありました。 この本が面白いのは、「押しつけや世話焼きの根っこには、相手を信頼していない感覚がある」と、はっきり言い切ってくれるところです。刺さる人にはかなり刺さる指摘だと思います。特に、漠然とした質問で相手の判断を尊重する姿勢や、行為と人を分けて受け止める考え方は、実際の会話ですぐ使える感覚でした。また、フィードバックを事実と主観のレベルにとどめるだけで、相手の動きが変わるのを実感しやすいのも、この本の良いところです。 読んでいて一番響いたのは、相手を変えるより、自分の関わり方を変える方が結局は早い、という現実的な視点でした。相手の課題に踏み込まない、でも放置もしない。そのバランスを探している人には、かなり参考になるはずです。 こんな人に刺さると思います。つい「助けすぎてしまう」ことで人間関係がぎこちなくなりがちな人。自分の在り方を見直したい時の、一冊としておすすめです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
読書の順序
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