
守り人シリーズ電子版 1.精霊の守り人
上橋菜穂子、二木真希子
偕成社 / 2006-11-01
この本について
仕事でも生活でも、思わぬ出来事に世界をひっくり返される瞬間ってありますよね。自分で選んだはずの道なのに、急に足元がなくなる感じ。そんな時、正しい答えよりも「どうやって進むか」のほうが気になってしまう。最近、自分が迷っていた時に読み返したのが『精霊の守り人』でした。 この物語の人物たちは、突然世界が変わってしまう中で、それでも自分の歩幅で生きようとしていきます。誰もが完璧じゃなくて、後悔もあるし、判断を誤ることもある。でも、選ぶ道がないまま終わることだけは避けたいという願いが静かに積み重なっていく。その姿勢が、不思議と現実の悩みと地続きに感じられるんです。「人助けは殺すよりむずかしい」という一言も、いい人でいようと気張りすぎて空回りする時ほどしみます。 特に、世界の表も裏も抱えたまま「暗くまがった道でも、天につながるなら歩いていく」と語る場面は、結論が見えないまま手探りで働いている自分に重なる部分がありました。まっすぐでなくていいし、誰かの期待通りにふるまう必要もない。そういう気づきが、物語の中からじんわり返ってきます。 迷いながらでも前に進むしかない時、物語の力を借りたい人に、とても静かに効く一冊だと思います。
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多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの37%が集中しています。
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