
やくざと芸能界 (講談社+α文庫)
なべおさみ
講談社 / 2015-12-17
この本について
仕事でも人間関係でも、「表では見えない力がどう動いているのか」にモヤモヤすることが多くて。正面の努力だけじゃ説明がつかない場面にぶつかるたび、どこまで踏み込んで考えればいいのか分からなくなるんですよね。そんなときに読んだのが、この『やくざと芸能界』でした。 登場するのは昭和の大物たちばかりですが、刺さるのは昔話そのものより、裏側で人がどう動き、どう関係をつないでいたかの具体さでした。たとえば新人議員をトップ当選に押し上げるときの動き方や、若いタレントの不満を受け止めつつ事務所側へ導く“隠密”の役回り。そこには教科書には出てこない、人に寄り添いながらも現実を動かす作法があって、「ああ、人ってこういうところで折り合いをつけていくんだな」と妙に腹に落ちました。 もうひとつ、この本は“異様に気配のある人”に出会ったときの描写が妙にリアルで、たけしさんや渡辺晋社長とのやり取りから、仕事の本質って結局「相手の理解度を読む力」なんだと気づかされます。派手な成功談ではなく、相手の心をどう感じ取り、どう一歩踏み出すかの細部がそのまま残っている。 昭和の芸能・政治の裏側に興味がある人はもちろんですが、「人の動き方の勘所をつかみたい」と思っている人ほど、思わぬところで腑に落ちるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
読書の順序
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