
ことばの発達の謎を解く (ちくまプリマー新書)
今井むつみ
この本について
子どもがどうやってことばを覚えているのか、考え始めると意外と説明できないんですよね。大人の自分でも、名詞と動詞の境目が曖昧な時があったり、なんとなく聞き慣れた表現じゃないと受け入れにくかったりする。そういう「理由はよくわからないけど、言語って不思議だな」というモヤモヤをそのままにしてきた人には、この本がかなり効きます。 読んで驚くのは、赤ちゃんが大人より細かい音の違いを聞き分けていることや、新しい名前を聞いた時に「これは固有名詞か、種類の名前か」をちゃんと判断していること。こちらが想像する以上に、子どもは世界を丁寧に分類し、経験からことばの規則を組み立てている。その仕組みを具体的な実験とともに追っていくので、ふわっとしたイメージに頼らず、「なるほど、こうやって心の辞書ができていくのか」と実感できます。 特に、形のあるモノと形がないモノで名前の捉え方が変わる話や、オノマトペが動詞の学習に役立つという指摘は、育児や教育に関わっている人だけでなく、自分の言語感覚を見直したい大人にも刺さります。 「ことばの背景にある認知のプロセスを、現実の生活に落とし込みたい人」に向いている一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
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