
コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか (ブルーバックス)
旦部幸博
講談社 / 2016-02-20
この本について
コーヒーを淹れるたびに「今日はなんか渋いな…」「昨日と同じ豆なのに味が決まらない」といった小さなモヤモヤ、けっこうありますよね。僕も同じで、原因がわからないまま道具のせいにして終わる日がたくさんありました。でもこの本を読んでみると、あの“説明しづらい誤差”の正体が、ちゃんと理屈で語れるんだと気づかされます。 たとえば、挽いた粉に紛れ込む微粉が「まずい成分」まで引き出してしまうとか、濾過しきれず舌触りに影響するとか、言われてみればよく経験しているのに、自分では気づけなかったことがはっきり書かれています。実際、粉を茶こしにかけるだけで味が変わる理由がわかると、試してみようという気持ちも出てきます。また、焙煎中の豆が「青臭さ→パチパチ→煙の変化」と段階的に表情を変える理由や、排気が香りにどう影響するのかもかなり丁寧で、深煎り・浅煎りの違いを“豆の内部で起きていること”から理解できるようになります。 こういう仕組みを知ると、毎日の一杯の味がブレる理由がただの感覚ではなく、因果関係として見えてくるんですよね。大げさではなく、「今日はこういう条件だったから味がこうなるかも」と予測できるようになるのがすごくラクです。 自分のコーヒーの沼が「なんとなく」から一歩抜けたい人、理屈を知って試すのが好きな人には特に刺さる本だと思います。
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