
猫物語 (白) (講談社BOX)
西尾維新 and VOFAN
この本について
最近、他人に合わせてばかりで、自分の感情がどこか置き去りになっているような気分になることがあります。言いたいことがあるのにうまく言語化できなかったり、逆に言葉だけが空回りしてしまったり。そんな“もやもやした自己理解のズレ”みたいなものに、私はずっと困っていました。 『猫物語(白)』を読んで救われたのは、感情や関係性を巡る細かな揺れを、羽川翼という人物の語り口を通して丁寧に描いてくれるところです。「私を愛します」と言い切る強さと、「取り繕っても」隠しきれない脆さが同時に存在していて、自分の中にもこういう矛盾があるよな、と妙に落ち着くんです。また、彼女の視点で世界を見ると、普段なら見過ごすような自縄自縛や、言葉にする前の感情のざらつきが浮き上がってきます。うまく生きようとしすぎて畳水練で溺れる滑稽さも、思い返せば自分にも心当たりがありました。 物語としての起伏はありつつも、効き方はどちらかというと“自分の内側を照らす”タイプの本です。誰かに理解されたいけれど、そもそも自分で自分を理解しきれていない、そんな状態に少し風を通してくれます。「問うに落ちず語るに落ちる」という言葉が妙に刺さった人には、たぶん相性がいいはずです。 自分の感情の輪郭をもっと静かに確かめたい人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要









