
NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 最期のことば
佐々木 閑
NHK出版 / 2016-06-25
この本について
ときどき、自分の軸がどこにあるのか分からなくなることがあります。仕事で判断を迫られた時も、感情に振り回された日の夜も、「結局、自分は何を拠り所にすればいいんだろう」と立ち止まってしまう。僕自身もこのモヤモヤをずっと抱えていて、外側に答えを探しては空振りして…を繰り返していました。 この本にあるブッダの「自分と法を拠り所にせよ」という姿勢は、そんな迷いに静かに効いてきます。ブッダは全知全能の存在ではなく、一人の人間として、自分の力で安楽に至る道を見つけようとした人。その視点に触れると、「外側の誰かの正解」に寄りかかる癖が少しずつ薄れていく感じがありました。また、四念処の「身」や「受」に向き合う話は、日々の思い込みをリセットする小さな訓練として実感しやすく、生活の中に落とし込みやすいです。さらに、お寺やサンガの運営に関する部分も、組織がどう健全さを保つのかという現実的な話として読めて、仕事の場でも意外とヒントになります。 派手な救いを求めるより、「自分の視点を整えるしかないよな」と思い始めている人に刺さる本です。ブッダの最期のことばを軸に、宗教書というより“生き方を観察するための本”として読むと、じわじわ効いてきます。自分の内側を拠り所にする練習をしたい時に、そっと開きたくなる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
読書の順序
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