仏教は宇宙をどう見たか: アビダルマ仏教の科学的世界観 (DOJIN文庫)

仏教は宇宙をどう見たか: アビダルマ仏教の科学的世界観 (DOJIN文庫)

佐々木 閑

累計読者数4
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star総合評価 44/100
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この本について

最近、自分という存在をどう扱えばいいのか分からなくなる瞬間があるんですよね。仕事で判断を迫られたり、人間関係のなかで妙に揺れたりすると、「これは本心なのか、ただの反応なのか」と自分でも線引きが曖昧になる。そんなときにこの本を読むと、いきなり救われるというより、「ああ、そもそも“私”ってそんなに固いものじゃなかったのか」と肩の力が抜ける感覚があります。 抜粋にもあるように、アビダルマでは“私”は自動車みたいにパーツが寄り集まった仮の名前だと説明されます。これが妙に腑に落ちるのは、普段の生活のなかで「昨日の自分と今日の自分が別物に感じる瞬間」が誰にでもあるからなんでしょうね。絶対的な私を前提にするから苦しくなるだけで、仮のまとまりとして扱うなら、感情が揺れても「まあそういう日もある」で済ませられる。その視点の切り替えが、この本はとても丁寧です。 さらに、“いても構わないよ”という因と、その結果としての増上果の説明も、日常に引き寄せて考えると面白いんです。無理に排除しようとするから余計にこじれる感情ってありますよね。放っておくことで過剰に育たない、というこの因果の捉え方は、心の扱い方の実践に直結します。 自分を固めすぎてしんどくなっている人にじわっと効く本だと思います。

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