
面白くて眠れなくなる植物学
稲垣 栄洋
PHP研究所 / 2016-04-22
この本について
日々バタバタしていると、世界を見る目がだんだん「効率」と「結果」だけに寄っていって、身の回りのものがただの背景みたいに感じる時があります。余裕がないからこそ、本当は小さな発見に救われたいのに、なかなかそういう視点が持てない。そんな時にこの本を開くと、植物の世界の当たり前が音を立てて裏返るような感覚がありました。 たとえば、「葉っぱの形にも理由がある」と知るだけで、散歩中に見える景色が少し色づきます。ダイコンの上と下で辛さが10倍違うとか、タマネギの縦切りと横切りで涙の出方が変わるとか、料理の手元にも科学が潜んでいる。赤い色が深海では“隠れる色”になるという話なんて、日常の思い込みそのものが揺さぶられる瞬間でした。植物が環境に合わせて木にも草にも“なりたいようになる”という話に触れると、自分の働き方や選び方だってもっと自由でいいのかもしれない、と思えてきます。 そして、震災後に泥をかぶりながらも花を咲かせた植物の話は、感動よりもまず「植物は誰かを励まそうとしているわけじゃない」という冷静さがすっと沁みました。ただ生きる姿に、人が勝手に勇気づけられる。それくらいの距離感だからこそ、無理に前向きになれない日にも受け取れるものがある気がします。 世界の見え方を少しだけ柔らかくしたい人、仕事漬けの頭に“余白”を戻したい人には、静かに効いてくる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの15%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要









